香港科技大学では、従来3単位の包括的な日本語入門コースのみを提供してきた。学生の学術レベルは高く、日本語や日本文化への関心も高いが、学習範囲は限られ、形容詞の過去形や「て形」に到達する前に終了し、後続コースも存在しなかった。こうした課題を踏まえ、1単位・2単位の「バイトサイズ型」コースを新設し、従来の「フルコース型」と並行して提供する新プログラムを開発中である。マイクロラーニングを取り入れた自己調整型学習により、柔軟な学習を可能にすることを意図している。Rise360(インタラクティブなeラーニング教材を構築できるオーサリングツール)、Vyond(動画作成ソフト)、AIチャットボット、text-to-speechなどの音声合成技術など最新のテクノロジーをフル活用し、動画・音声・チャットボットの使用データなどのデジタルアセットを蓄積することで、今後すべてのコース、特に従来型の3単位対面授業にも応用可能にし(blended learningなど)、日本語教育の質と持続性を高める基盤となることを目指している。本講演では、これらの取り組みの背景、設計思想、実践例を紹介し、今後の日本語教育の可能性について考察する。
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